レファ協urlhttps://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000136370
番号2013077事例作成日2013年08月27日
調査種別所蔵調査質問者区分教員
質問メルクマニュアルとワシントンマニュアルの英語版の所蔵はあるか。
回答ワシントンマニュアル英語版は所蔵なし。 メルクマニュアル英語版は、17版の所蔵あり。 メルクマニュアルの第18版はオンラインで無料で公開されている。2014年以降は印刷版は廃止されたため、オンライン版しかない。
回答プロセス
  1. OPACで「メルクマニュアル」を検索。
  2. ヒットした日本語版第18版の原書名「The Merck manual of diagnosis and therapy」を、再びOPAC検索すると、英語版の10th ed(当館請求記号:492/12)13th ed(当館請求記号:492/80)17th ed(当館請求記号:492/81)の所蔵があることがわかった。
  3. 18版の英語版を探すため、Googleで「メルクマニュアル」を検索すると、「メルクマニュアル医学百科 家庭版」が見つかった。オンライン版は無料で公開されている。
    英語版もそちらから無料で見ることができる。
  4. OPACで「ワシントンマニュアル」を検索。
  5. ヒットした日本語版第11版(当館請求記号:493/Wa)の原書名「The Washington manual of medical therapeutics」を、再びOPAC検索するが、所蔵なしであった。
  6. ワシントンマニュアルをGoogleで検索する。書籍版・電子版はヒットしたが、無料のオンライン版などはないようであった。
備考

メルクマニュアルとは、世界で最も信頼されている医学書のひとつ。Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.Aが、1899年に医師や薬剤師等の手助けとなるようにと非営利事業として医療専門家向け医学書を刊行したのが始まりである。診断と治療のスタンダードとして世界中で活用されている。

ワシントンマニュアルとは、内科系のポケットガイドである。内科学総論を網羅しており、臨床面からのアプローチを主としている。

※2019年追記:
メルクマニュアルは、2014年デジタル版のみの出版に移行する決定がなされた。それに合わせ、刊行年を示す版(Edition)を廃止し、医療従事者向けのプロフェッショナル版と患者や介護者など平易な説明を提供する家庭版、獣医版の3種類を提供している。(獣医版については英語版のみ)。(→MSDマニュアルの歴史 / Msd マニュアル プロフェッショナル版

また「メルク」は、メルク・アンド・カンパニーの北米方面での呼称であり、日本を含むその他の地域ではMSD (Merck Sharp and Dohme) の名でビジネスを行っているため、サイトでは「MSDマニュアル」という名称となっている。