レファ協urlhttps://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000127695
番号2013072事例作成日2013年01月29日
調査種別書誌的事項調査 所蔵調査 所蔵機関調査質問者区分一般
質問CiNiiでヒットした「歯科用ポリカーボネート中のビスフェノールAとその溶出挙動」という論文を見たい。
回答CiNiiに載っている「歯科材料・器械」は、1984-2002に発行されていた「歯科材料・器械 Special issue 日本歯科理工学会学術講演会講演集」のことである。なので、当館では所蔵していない。
回答プロセス
  1. CiNiiにて「歯科用ポリカーボネート中のビスフェノールAとその溶出挙動」を検索をすると、同タイトルが2件ヒットする。
    • 歯科材料・器械 19, 186, 2000-09-20
    • 歯科材料・器械 18(34), 169, 1990-09-25
  2. OPACより「歯科材料・器械」を検索、当館書庫に所蔵があったため、現物を確認。
    19巻のP.186は別文献の途中ページ、18巻は6号までの刊行であり「(34)」にあたるものが不明。P.169は別文献の途中ページであった。
  3. 医中誌WEBにて論題で検索したがヒットなし。
  4. Googleにて論題で検索し、ヒットした中にこの論題が参考文献にあるPDFを発見。
    「歯材器2000;19(特36):186」という書誌情報の記入を発見。
  5. 特別号等がないか再度、現物を確認。
    • 19巻(4‐6号)の後ろに、「第36回日本歯科理工学会学術講演会プログラム」があった。「一般公演(ポスター発表)」の「歯科材料の溶出・ビスフェノールA・内分泌攪乱化学物質」の項目に該当論題があった。
    • 18巻(4‐6号)の後ろに、「第34回日本歯科理工学会学術講演会プログラム」があった。「一般公演(ポスター発表)」の「- 歯科理工学と医学-内分泌攪乱化学物質」の項目のに該当論題があった。ページ数は2件ともCiNiiの情報とはちがった。
    • プログラム以外の抄録等、参加者配布されたものに記載されたページ数かと思われる。
  6. プログラムは、タイトルのみの記載であるが、ポスター発表でもその後、論文や会議録になっていれば医中誌でもヒットすると思われるので、これはポスターのみの発表のみだったようである。
    CiNiiの情報はポスター発表の情報のようである。

※2019年再調査追記:
日本歯科理工学会学術講演会の内容は、1984-2002は『歯科材料・器械 Special issue 日本歯科理工学会学術講演会講演集』にまとまっている。
上記CiNiiにおける「歯科材料・器械」は、そちらの同名異雑誌ではないか。
当館所蔵の『歯科材料・器械』は、『歯科材料・器械 Special issue 日本歯科理工学会学術講演会講演集』ではない。ゆえに、現物確認をしても載っていないのである。

1984-2002『歯科材料・器械. Special issue, 日本歯科理工学会学術講演会講演集』
 ↓ 吸収
1982-2009『歯科材料・器械』
 ↓ 誌名変更
2010-『日本歯科理工学会誌』

ちなみに、生命科学系データベースアーカイブの「医学・薬学予稿集全文データベース」において、『日本歯科理工学会学術講演会講演集』の第36回PDFが公開されており、当該論文もPDFをダウンロードできた。そちらのPDF上部には、「歯科材料・器械 Special issue 36(2000)」との表記がある。また、ページについても186ページであった。第34回は公開されていないが、同じく『歯科材料・器械 Special issue 日本歯科理工学会学術講演会講演集』の第18巻、P169に載っていると思われる。
論文が見たいのであれば、『歯科材料・器械 Special issue 日本歯科理工学会学術講演会講演集』の所蔵館に複写依頼をかけるべきであった。