レファ協urlhttps://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000077211
番号2003001事例作成日2003年07月16日
調査種別文献紹介質問者区分学生
質問「下顎骨骨折の治療法」とその予後について知りたい。
回答自館OPAC・NDL-OPAC等でヒットした「下顎骨骨折」の資料が古いため、医中誌webで最近 5 年分の「下顎骨骨折」「治療」「予後」を含む論文を検索。質問内容に合っていた 5 件を紹介した。
回答プロセス
  1. 自館OPACで「下顎骨骨折」を検索したがヒットしなかったので、「骨折」で検索し、和書5件の所蔵を確認した。
  2. その中で「顔面骨折」を主題にしたものは2件であった。
  3. 上記の2件は、出版年が古いものもあり、質問者が既に閲覧している可能性があるので、Nacsis Webcat(→後継サービス:CiNii Books)「下顎骨骨折」検索したら、ヒットしなかったので、「骨折」を含む全資料を検索したら209件ヒットした。
  4. また、国立国会図書館Ndl-opac(→後継サービス:国立国会図書館オンライン)で普通件名「骨折」を検索したら、和図書136件、洋図書1件がヒットした。
  5. その中には「下顎骨骨折」を扱ったものもあったが、一般的に資料が古いので医中誌webで、最近5年分の「下顎骨骨折」「治療」「予後」を含む論文を検索したところ31件ヒットした。
  6. ほとんどが自館所蔵雑誌に掲載され、5件程が、ほぼ質問内容と合っていたので、調査を終了した。
備考

調査結果と経緯を資料とともに説明し、教科書レベル以上の情報や新しい症例等を紹介した。論文が見たい場合は、図書館のWebページのリンクから「医中誌」や「PubMed」等を検索するといい旨伝え、検索方法を説明した。
検索した結果、内容について不明な点がある場合には、担当の教員に尋ねるように付け加えた。

「根拠に基づく医療(evidence-based medicine :EBM)」という視点から、このような質問に対する回答は、情報検索手段の問題点が列挙してある資料を紹介して、質問者にその中から必要と思う情報検索手段を選択させるような回答が妥当だとの指摘もある。